『ef - the first tale.』終了。
ええ、忙しくなる前からちまちまやってたともさ。足掛け2ヶ月?
- 出版社/メーカー: minori
- 発売日: 2006/12/22
- メディア: DVD-ROM
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minoriの18禁美少女ゲーム『ef - a fairy tale of the two.』の前編ですね。ちなみに後編の『ef - the latter tale.』は2008年5月30日発売予定となってます。
ゲームはちょっとやったきり積んじゃってたんだけど、アニメにはまる+現在の心理的余裕のおかげか、すんなり最後までできた。なお、特にやる(見る)順番は問題ではなかったと思う。実際、小説版は読んでないし。
つか、結構いろんなところで地雷認定されてるのが信じられないほど良かったんだが。個人的に。*1
以下わりと長文。
初めて最初から最後までオートモードでやりました。そのせいもあってか、短いゲームなのに2ヶ月かかった。結果、終わるころには最初のシナリオを忘れかけてたり(苦笑)もう少し一気にやりたかった。それでも最近のゲームがどんどん大作志向に走る中で、この短さは逆に気軽にできるって言う意味で貴重なのではなかろうか。
ゲームのコンセプトは、多分1章中にも出てきた「ありがちな話を、計算し尽くされた絵と演出で魅せる」(であってたっけ?)だと思う。まあそれは公式サイトの説明からもなんとなくわかる話で、だからこそオートモードでやってた。確かにCGの枚数やその作りこみ、キャラクタの表情の変化などのヴィジュアル面はかなりがんばってる。その結果なんとなく映画っぽい雰囲気を感じた。が、これだとシナリオに比べてヴィジュアルの負担が大きすぎる。前後編分割になってしまったのも納得。やっていること自体は既存のゲームのヴィジュアルを強化しているだけで、特に新しいことに挑戦しているわけではない(この部分はある意味大作主義)ので、ヴィジュアルを強化した効果をアニメほどに感じることができなかった。そこは少し残念。というかヴィジュアルノベルの限界か?
シナリオもよかった。1章は、アニメが女性視点が多いのに対してゲームは男性(紘)視点が多いのが特徴か。といってもそれは美少女ゲームならある意味あたり前であって、むしろ途中で挿入される女性陣のモノローグが非常に効果的だったと思う。この手のゲームでは珍しいのではないだろうか。話そのものは確かにありがちな三角関係だけど、みやこや景の苦悩がであったり、アニメではあまり語られなかった紘の仕事に対するプライドが良く伝わってきた。やっぱり群像劇はこうでなくちゃね。
2章は振られた景が復活する話。1章全体が2章に対する伏線として働いているおかげで、物語に深みが増し、景にかなり感情移入できた。こちらでも景のモノローグ結構あったしね。体育館でのバスケのシーンとかちょっと泣いちゃったぜwおかげで一応主人公であるはずの京介の影の薄いこと薄いこと。まあ景に比べると1章でほとんど出てきていない分心理描写も薄いし、仕方が無いかも。もっとも、群像劇である以上、特定の誰かに感情移入しないほうがいいのかもしれない。あと紘がほとんど出てこないなど、登場人物が減ってしまったのは群像劇的には少しいただけないな。1章で出してるから十分ってことだろうか。
そして、特に2章ででてくる、続編への伏線。優子とミズキの関係は?優子の正体は?気になる。シナリオ読む限りどう考えても優子は幽霊か何かとしか思えないけど、nbkzがそうでは無いようなことを言っていたように思うし、どうなんだろう。
あとは声。群像劇なんだから、1、2章ともに主人公の声を入れてほしかったのと、景役の岡田純子さんが若干活舌が悪いように感じた。アニメでは感じなかったのだが。声自体はみな役に合ってたのでそこが少し残念。
デモでよく見たムービーは最後なのね。そりゃムービー見たいがためにやるだけじゃ挫折もするわ(苦笑)イントロ部分が少し追加されてたりして、なおいっそう良いものになっていた。が、ムービーが再生される前にファイアウォール*2が警告を出してしまって少し興ざめ。ファイアウォールに登録後ここだけ3回くらい見たw
総じて、最初にも書いたけど、少なくとも地雷とは思えない。むしろ5月が待ち遠しいです。できるかわかりませんが。