ツェルトで寝てみた。
買ったのはモンベルのライトツェルト。 webshop.montbell.jp 基本的には日帰りを含む登山時の非常用だけど、本番で使う前に慣れておきたかったのでキャンプ場で使ってみた。とりあえず懸案だったツェルトを買ってきた。ついでに無雪期低地好天時ならテント代わりに使えなくもない。。。はず
— あやまどり (@ayamadori) 2018年3月25日
まずはお約束。上記モンベルのサイトから抜粋。
ツェルトの注意事項
●ツェルトは就寝を目的としたテントではありません。正しい使用方法を理解してご使用ください。
●本体上部と出入り口上部のベンチレーター(換気口)は常に開いた状態になっています。コーティングにより気密性が高いため換気が必要です。特に冬季や気温の低い条件下では、結露などが原因で換気性能が低下する恐れがありますので、十分に換気を行ってください。
ツェルトを設営?する
まず、出発前にツェルト底部のひもをすべて結んでおく。結ぶのは結構時間と手間がかかるのに対してほどくのは一瞬でできるので、常に結んだ状態で持ち運んだほうが良いと思った。
現地できちんと設営するならポールや張り綱、ペグが必要だけど荷物を増やしたくない。登山時ならトレッキングポールがあるかもしれないけど今回は普通のキャンプってことでそれも無い。そもそも非常時にきちんと設営する時間や心理的余裕があるとも思えないので、逆にとても乱暴な方法を試してみた。
背中にフレームが組み込まれたバックパックは、ベルトや重量バランスをうまく工夫するとこんなふうに自立するので、これをツェルトの奥側に立てる。 そして手前(入口)側は、ツェルトの中で常に持ち歩いている折りたたみ傘を開く。するとこんな感じになる。ヘニャヘニャw あとは荷物をツェルト内に置いて風で飛ばないように押さえれば完成。 設営方法を考えて試行錯誤した時間を除けば設営には5分もかからないはず。
今回はキャンプということで、念のため外にグラウンドシート(100円のブルーシート)と中に銀マット(100円)を敷いてみた。
実際に寝てみる
スペース
横に荷物を置いたうえで、シュラフに入った人間一人が横になって身体を伸ばすスペースはあるので十分だと思う。寝返りも打てる。
ただ高さがおよそ50cmくらいしかないので、中で座ろうとすると自分の頭でツェルトを支えることになる。例えば着替えなど、寝ること以外の活動はなかなか大変だった。
高さが低いせいか、風で倒れたりすることはなかった。でも足で蹴飛ばしたりしたら倒れるかもしれない。寝相も大事だw
寒さ
最低気温は一桁、雨は降らなかったけど風は結構強くて、特に本栖湖2日目なんかはかなり寒く感じた。こんな環境でツェルトの中に入ると、風を遮ってくれるのとスペースが狭くて体温がすぐに周りの空気に伝わるのでかなり暖かくなる。普通のテントと違って完全に密閉されないので少し心配していたけど、実際に寝てみて安心した。外で凍えてるのとは気持ちの余裕が全然違う。
とはいえもちろん夜はちゃんとしたシュラフが無いと歯が立たないし、本栖湖2日目はそれでも耐えきれなくて足元にカイロを放り込んでた。実際の緊急時はシュラフじゃなくて防寒着とレインスーツまたはハードシェルだけの可能性が高いので、不安はあるけどこればかりは仕方がない。少なくとも無いよりマシなのは間違いない。
今度は雨が降っている環境でテストしてみたいけど、そんな都合よくはいかないよなw
結露
普通のテントにはフライシートがあるけど、ツェルトは基本的に1枚布なのでどうしても結露が発生してしまう。このサイズのツェルトだと暖かくなりやすいのと引き換えに外との温度差も大きくなるので、おそらくさらに発生しやすいはず。
実際、今回も結露した。ただしボタボタ垂れてくるほどではなかった。それに折りたたみ傘の下にいる限り、傘が身体やシュラフのほうに垂れてくるのを防いでくれていた。シュラフはどうしてもツェルト内壁に触れるので、そのときにいくらか水滴を吸ってしまうけど、中綿が化繊だったおかげかそれで保温力が落ちたとは感じなかった。
内壁は結露したけど、床は結露しなかった。もちろんグラウンドシートの地面に触れている側は濡れてしまうけど、それが室内側に入ってくることもない。ただグラウンドシートや銀マットの効果もあるかもしれないので、1日くらいはこれら無しで寝てみるべきだったと今は思う。
まとめ
期待通りキャンプ用途であれば十分使えそうだけど、やっぱり緊急時にはお世話になりたくないね。。。これを使うような事態にならないよう事前の計画と現地での慎重な判断が必要だ。
咳はアレルギーもあるかもしれないけど、僕の咳風邪が移っただけなのでは。。。結局帰ってからも1週間くらい咳が引かなくて大変だった。
*1:行き先から目的はお察しください